その他包括利益の項目の表示に関するIAS第1号の改訂

はじめに

2011年6月16日に、IASB(国際会計基準審議会)よりその他包括利益の項目の表示に関するIAS第1号「財務諸表の表示」の部分的な改訂が公表されました。

公表された本基準の概要

部分的に改訂されたIAS第1号の主たる概要は、以下の2点です。

(1)1計算書方式、及び2計算書方式の双方を認める

当初、改訂のための公開草案では、当期純利益と包括利益を1つの計算書に表示する、いわゆる1計算書方式のみとする案が提出されていました。

しかし、各国からの批判的意見を受けて、最終的には1計算書方式、及び当期純利益を表示する損益計算書と、包括利益を表示する包括利益計算書からなる、いわゆる2計算書方式の双方が認められることになりました。 

(2)その他包括利益は、その後純損益への振替を行う余地があるか否かにより分類

その他包括利益は、その性質に応じて勘定科目を区分する必要があります。また、各勘定科目は、以下のグループに分けて表示する必要があります。

(a) その後の期間に純損益へ振替えられることのない項目

(b) その後の期間に純損益へ振替えられる可能性のある項目

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